忍びの記憶術
戦国時代に活躍した忍者の使う「忍びの術」の中に、注目すべきものがあります。
忍者は知り得た情報をすべて記憶し、記憶によって報告のすべてをしなければいけません。
そのために片手を出して指を広げ、親指から小指まで各々の指に報告すべき情報を結びつけて覚えるという方法が、忍術のひとつとして記されているのです。
記憶術とはいえないまでも、失念防止術とはいえるでしょう。
また明治時代になると、妖怪の研究で名高い哲学者、井上円了博士が記憶術というものに興味をもち、欧米から資料を集めて研究を始めました。
そして記憶術は人間の記憶力によるものではなく、「連想力」によるものであることを発見したのです。
さらに博士は、大学生を使って、博士が考え出した記憶術の実験を行ない、記憶術が有効であることを確かめました。
●井上円了(1858?1919)
哲学者・仏教学者。新潟県の東本願寺系の寺院に生まれ、東京帝国大学(現在の東京大学)哲学科に学ぶ。
東洋大学の初代総長。晩年は、迷信の根拠になる心理現象などを研究し、「妖怪学講義」を著すなど迷信を打ち破ることに努力し、「おばけ博士」「妖怪博士」の名で広く知られた。講演旅行中、中国の大連(旅大)で客死。
カテゴリー:40記憶術の起源とは
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